”ワインは生き物”と言われるほど温度管理をしなければ劣化してしまう非常にデリケートな飲み物として知られています。
そんなワインを保管するのに欠かせないのが「ワインセラー」です。
最近では保管スペースに困らないコンパクトなものや複数の温度で保管できるもの、日本の家にあった和を基調にしたデザインのものや価格帯もさまざま。
この記事ではどんなワインセラーを選んでいいかお悩みの方に、ワインセラーのおすすめの選び方のポイントなど初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。
ワインセラーのおすすめの選び方は?
ワインセラーもたくさんの種類や特徴、メーカーがたくさんあり、何を選んだらいいのか悩んでしまいますよね。
収納したい本数や冷却方法、設置したい場所など下記の5つのポイントから選ぶことであなたにピッタリのワインセラーに出会うことができます。
- 収納本数
- 冷却方式
- 温度切り替え機能
- 予算
- メーカー
ワインセラーのおすすめの選び方5つのポイントをひとつずつ詳しくご紹介していきます。
「ワインセラーを購入したいけど、何がいいのかわからない」とお悩みの方はぜひチェックしてみてくださいね♪
収納本数で選ぶ
ワインセラーはワインが10本程度から100本以上収納できるものと製品によってさまざまです。
収納したいワインの本数を確認した上で最適なワインセラーを選ぶようにしましょう。
ワインセラーに積み上げて保管してしまうと棚から落下してしまうリスクや温度管理が難しくなります。
少し余裕のあるサイズを選ぶことをおすすめします。
また今後ワインの本数が増える予定がある場合は予め大きめのワインセラーを選んでおいた方がよさそうです!
冷却方式で選ぶ
ワインセラーには主に下記の3つの冷却方法があります。
- コンプレッサー式
- ペルチェ式
- アンモニア方式(熱吸収式)
それぞれの冷却方式により、メリット・デメリットがあります。
利用方法や設置場所などを考慮し、自分に合った最適な冷却方式を選びましょう!
各冷却方式のメリット・デメリットを下記にまとめてみました。
コンプレッサー式 ※中長期の保管向き
メリット | デメリット |
---|---|
✓ 消費電力が少ないためランニングコストが低い ✓ 寿命が5~10年 | ✓ 冷却力に優れている✓ 高価なものが多い | ✓ 運転時の音と振動が大きい
ペルチェ式 ※短期の保管向き
メリット | デメリット |
---|---|
✓ 比較的安価 ✓ 小型のワインセラーが多い | ✓ 運転音が静かで振動が少ない✓ 消費電力が多く、ランニングコストが高い ✓ 寿命が約2~3年 ※使用環境にもよる | ✓ 冷却力が弱い
アンモニア方式(熱吸収式) ※中長期の保管向き
メリット | デメリット |
---|---|
✓ ワインが劣化しにくい ✓ 経年変化が少ないため、長寿命 | ✓ 運転音が静かで振動が少ない✓ 消費電力が多く、ランニングコストが高い ✓ 保湿機能がないものが多い ✓ 取り扱っているメーカーが少ない | ✓ 冷却力が弱い
3つの冷却方式を「冷却力」「消費電力」「音・振動」「価格」の側面から比較してみました。
冷却方式の比較 | コンプレッサー式 | ペルチェ式 | アンモニア方式 |
---|---|---|---|
冷却力 | 優れている | 弱い | 弱い |
消費電力 | 少ない | 多い | 多い |
音・振動 | 大きい | 少ない | 少ない |
価格帯 | 高価 | 安価 | 高価 |
詳細はこちら | 詳細はこちら |
室温などが安定しない場所やランニングコストを抑えたい方は「コンプレッサー式」がおすすめです。
コンプレッサー式は冷却力に優れており、暑い夏でもしっかり冷やしてくれます。
消費電力も少なくランニングコストが低いのもうれしいメリット。
ただモーター音が大きく、振動もあることからコンプレッサー式のワインセラーの設置場所には注意が必要です。
コンパクトで場所も取らず、家庭用として購入したい方は「ペルチェ式」がおすすめです。
ペルチェ式は音や振動が少なく、価格もリーズナブル。
ただ冷却力が弱く、消費電力が多いためランニングコストが高くなるのがデメリットです。
音が振動がなく、ワインを長期熟成したい方は「アンモニア方式」がおすすめです。
ペルチェ式より冷却力は優れているといわれていますが、コンプレッサー式には劣ります。
音が静かで振動もないため、寝室に設置しても気になることはありません。
扉の開閉が多くなるとワインセラー内が冷えにくくなるため注意が必要です。
↓↓ 冷却方式についてもっと詳しい情報はこちら ↓↓
温度切り替え機能の有無で選ぶ
ワインセラーには庫内の温度を一定に保つ「1温度帯」と2つのブロックに分け、複数の温度に設定することができる「2温度帯」があります。
赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインとそれぞれ保管に適した温度があります。
異なる種類のワインを1つのワインセラーで保管したい場合は「2温度帯」がおすすめです!
予算で選ぶ
ワインセラーは小型のものであれば10,000円程からあり、大型なものや高機能なものになるほど30万~80万円と高価となります。
冷却方式でも紹介しましたが、「ペルチェ式」が比較的安価なものが多く、コンプレッサー式やアンモニア式は高価なのが特徴です。
それぞれの価格帯のワインセラーこちら♪
メーカーで選ぶ
独自の特許を取得しているメーカーや実用性とインテリアを兼ねそろえたものを取り扱うメーカーなど製造メーカー毎にさまざまな特徴があります。
ワインセラーのメーカーでも特に人気なのが下記の6社。
メーカーの特色やどんな方におすすめなのか詳しくご紹介していきます。
- さくら製作所
- フォルスタージャパン
- デバイススタイル
- Areti
- PlusQ(プラスキュー)
- アイリスオーヤマ
さくら製作所
さくら製作所は大手家電量販店で正規販売を行っている国内のメーカーです。
2014年設立のまだ若いメーカーですが、「液体温度の制御技術」の特許を取得。
通常庫内の空気を冷やしてワインを冷やしますが、ワインの液体温度と設定温度を一致させる設計で、均一した温度で保管することができるワインセラーの開発に成功しています。
また世界で初めて2温度式のワインセラーを開発。
さまざまなワインを同じ庫内で保管したい方、ワイン投資などワインを長期で保管したい方におすすめのメーカーです。
- 上段の棚を外すと日本酒の一升瓶が入ります。 四合瓶より経済的なので、重宝しています。 上段はゼロ度まで設定ができるので、冷酒党にはとてもありがたいです。 ワインは下段、上段は低音に設定し、冷酒と白ワインの直前の冷却に使っています。 <Amazonより引用>
- 音は冷蔵庫並なので寝室には置けません。(笑) 購入後、約一年後、扉を開けると水か滴るのでどうしたのかと思ったら、上室に水受け皿があって、凝縮した水があふれていました。 説明書には移動・運搬時の注意点として書かれていますが、上室を低温で使う場合には、凝縮水が多くなるので注意してください。 水はタオルで吸い取るしかないです。 <Amazonより引用>
フォルスタージャパン
フォルスタージャパンは大型のワインセラーから小型のコンパクトなワインセラーまで豊富なラインナップを取り揃えた国内の人気メーカーです。
風通しがよく、温度も湿度も一定なヨーロッパのワイン貯蔵庫に近い環境をワインセラー庫内で実現し、ソムリエにも選ばれるほどの本格的なワインセラーメーカーとしても知られています。
全国に出張修理サービスを行っており、アフターサービスを重視される方や家庭用から業務用まで豊富なラインナップの中から自分に合ったワインセラーをお探しの方におすすめです。
デバイススタイル
デバイススタイルはワインセラーを主力に冷蔵庫やコーヒーメーカーなど調理家電を取り扱う国内のメーカーです。
機能性とデザイン性を両面を追求した、おしゃれなワインセラーを広く取り扱っています。
LEDライトが庫内をライトアップさせるなど、お部屋に彩りを与えてくれます。
インテリアも兼ね揃えたおしゃれなワインセラーをお探しの方におすすめです。
- 隙間に入れたくて、ほぼ一択でしたが、思っていた以上の質でした<Amazonより引用>
- 音が気になります。思ったよりモーター?ファン?の音がします<Amazonより引用>
Areti(アレティ)
Areti(アレティ)は2011年設立の美容ブランドです。
ヘアーアイロンやドライヤーからスタートし、電動美顔器、電動歯ブラシなど美容家電を幅広く取り扱っているメーカーです。
ワインセラーは「サカリュエ」1機種のみの販売となっていますが、日本の住環境、特に和室に置いても違和感のないデザイン設計となっています。
ボルドーやブルゴーニュボトルのワインはもちろん、一升瓶の日本酒が3本収納可能。
ご家庭で色んなお酒を楽しみたい方におすすめのワインセラーです。
- 日本酒好きの主人とワイン好きな私にピッタリのセラー。 一升瓶が3本入るから大助かり。 これで冷蔵庫の食品が窮屈になりません。 写真で見るとフレームの黄色がビビッドすぎるかなと心配しましたが実際は山吹色に近い感じで暖かみがあって日本家屋の家に馴染み良いですね<Amazonより引用>
PlusQ(プラスキュー)
PlusQ(プラスキュー)は、激安家電通販を展開する「株式会社 デンマート」が運営する2004年設立のワインセラーメーカーです。
ワインを保管する環境としては難しい日本の気候。
激しい気温差と多湿の気候に順応するため「コンパクトかつリーズナブル」「長期熟成が可能」を実現させるワインセラーの開発を実現させています。
ラベルを守るための木製棚を採用、ボトルの出し入れもスムーズ。
中には一升瓶の日本酒が収納できるワインセラーも。
大切なワインを家庭で長期熟成したい、ワインと日本酒を両方楽しみたい方におすすめのメーカーです。
- 高級感のあるすっきりとしたデザイン、2室の温度制御機能、静粛性、木の柔らかな感じのラックなど全て気に入ってます。すでに外気温が30度を越える沖縄で使用していますが、今のところ問題なく設定温度に制御しています<Amazonより引用>
- 唯一の欠点はドレン水の受皿が取りにくい点です。要改善です<Amazonより引用>
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは、プラスチック加工の町工場として1971年に創業し、現在では「アイ ラブ アイデア」のスローガンのもと、毎年1,000点の新商品やモデルチェンジなどを生み出す生活用品の大手メーカーとして知られています。
2012年より家電部門を拡大し、安価でコンパクトな家庭用のワインセラーの開発を実現しています。
安価でコンパクトなワインセラーをお探しの方やワインを短期的に保管される方におすすめです。
- 値段が安く置く場所が限られる私にとってはスリムで良かった<Amazonより引用>
- コンパクトで置き場にも困ることなく、インテリアとしてもおしゃれです<Amazonより引用>
- 環境の温度が高いと保管温度が高くなる<Amazonより引用>
- 三割ぐらいの通常サイズのワインが太さが大きく入りません。棚を減らせば良いだけですが<Amazonより引用>
まとめ
ワインセラーのおすすめの選び方について初心者にもわかりやすく解説しました。
最近では家庭用のコンパクトなものや日本の家に置いても違和感のないもの、一升瓶の日本酒が収納できるものなど、さまざまなニーズにあわせたワインセラーを各メーカーが開発・販売しています。
一年を通して気温差が激しくワインの保管が難しい日本の気候でもワインセラーを利用することで長期保管が実現できるようになっています。
ご紹介した5つのポイントを参考に、ご自身に合ったワインセラーを選んでみてくださいね♪